いきステ不法就労発覚(東中野店)?外国人バイト頼みの構造にメス!
週刊文春がスクープした、いきなりステーキの不法就労問題。
日本に入国していたバングラデシュ人の留学生を雇用していたとして、オーナーの責任が問われています。
いきステの不法就労問題を調査していったところ、飲食業界の苦しい事情が浮かび上がりました。
不法就労が発覚した店舗の名前は?
発覚した店舗はどうなるの?
問題の根源は何が原因だったの?
こんな疑問やご要望にお答えすべく、雑記ブロガーのウアリンが独自に調査をしてみました。
いきステの不法就労発覚したのはどこの店舗?【東中野店】
不法就労問題が発覚したのは、どこの店舗でしょうか?
文春が報じたのは、「いきなりステーキ東中野店」でした。
いきなりステーキ東中野店
〒164-0003 東京都中野区東中野3-1-1 寛栄ビル1階
ホームグラウンドにしていたいきなりステーキ東中野店が不法就労問題で週刊誌に載ってた。頼むから閉店だけはやめてほしい。 pic.twitter.com/CICf17iuKb
— Yoriyuki (@5neero) 2020年2月16日
東中野店をお気に入りにしていたお客さんからは、悲痛な叫び声が聞こえてきました。
自分の行きつけのお店が無くなるのは本当に悲しいことですよね。
ウアリンだったら、ショックで外食自体を控えてしまうかもしれません。
光が丘から大江戸線乗って
練馬で降り損ねたので東中野へ
んでいきなりステーキ東中野店🥩
最近、もうすぐ閉店する店舗を何軒も回ったけど
はっきり言って都内の既存店のほうが接客、活気、提供時間全てにおいて❌
立地は都内のほうが遥かにいいのに
スタッフが店を台無しにしてる
こりゃ倒産も近いな pic.twitter.com/EFBZQX6vlo— 太郎 (@1966march27) 2020年1月10日
接客・活気・提供時間などで不満を感じていたお客さんも発見!
スタッフの質や労働意欲が、期待していたレベルに達していなかったのかもしれませんね。
この方は倒産を予言していたようですが、不法就労問題発覚で、運営本部はどのような判断を下したのでしょうか?
調査したところ、ペッパーフード社は事態を重く受け止めたのか、いきなりステーキ東中野店との業務委託契約を解除することに!
オーナーにとっては死刑宣告にも等しいかなり厳しい処分ですよね。
どうしてこれほど厳格な処分を受けることになったのか?
その事情を詳しく見てみましょう。
いきステの不法就労オーナーの間違い【人手不足を解消したかった?】
不法就労させられていたバングラデシュ人留学生の評判はどうでしょうか?
20代前半で働き者と評判が高く、肉の焼き加減など調理技術もかなりの腕前だったそうです。
優秀なスタッフがいる店舗は、お客さんからの満足度も高くなります。
いきなりステーキ東中野店🥩
ワイルド300g頼んだら
ひっさしぶりにCHとTP間違えられた(笑)
コ、コーンはサービスで😆
遠慮なく頂きました(笑)
んでお肉のまぁ綺麗なこと
めっちゃ美味しかった‼️
そこそこ混んでたのに
提供時間も早いし✌️ pic.twitter.com/lAz20NhaSm— 太郎 (@1966march27) 2019年11月28日
オーナーの立場になってみれば、すぐに辞めてしまう日本人スタッフよりもはるかに大切な人材だったわけですね。
学生ビザの在籍期間が切れると留学生は帰国することになります。
ところが2019年の12月末に、この留学生は再びいきなりステーキ東中野店の調理場に立つことになりました。
ビザの期限を超えて滞在することは、不法就労になってしまいます。
売上600億の企業になったのに、本当に一時のブームで終わってしまいそう。自己資本比率4.8%とか怖すぎて投資できない。
経営不振の「いきなり!ステーキ」で外国人不法就労が発覚https://t.co/ELI51WiBlR— かぷちーの (@Cappuccino9999) 2020年2月16日
オーナーも留学生もそのことは十分に理解していたのでしょう。
つまり、法を犯してでも就労させたかったという事情があったためです。
既に学生ビザの労働時間の上限である週28時間を超過してでも、この留学生に働いてもらいたかった。
その理由はいきなりステーキ東中野店が、バングラデシュ人留学生のスキルや勤労意欲の高さもあって大繁盛していたため。
さらに、人材不足に陥った年末年始を迎えるにあたり、すぐに代わりに戦力になるスタッフを見つけるのは至難の業だったことでしょう。
ピンチに陥ったオーナーの必死の説得もあって、バングラデシュ人留学生の心も揺らいでしまったのではないでしょうか?
時給アップの交渉が交わされたことは想像に難くありませんね。
とはいえ不法就労が発覚すると、雇用者側にも労働者側にも厳しい罰則が科されます。
一体どれくらい重い処分が下されるのか、次で詳しく見てみましょう。
いきステの不法就労スキームがヤバい!【他のバイトの口座→現金手渡し】
3年以下の懲役または300万円以下の罰金!
雇用者側だけでなく、労働者側にも同様の罰則が適用されてしまうんです。
これでは、どう考えても割に合いませんよね?
危ない橋を渡るにしては、アルバイトの時給単価をいくら上げてもらっても、逮捕されたらおしまいですから。
そこでオーナーも一計を案じたのか、他のアルバイトの銀行口座を経由して、バングラデシュ人留学生に直接手渡しで給料を支払っていた様子。
こんなずさんなスキーム(方法)を取っていたからなのか、本社のスーパーバイザーのチェックで不法就労が発覚することになってしまいました。
不法就労の仕組みに巻き込まれたアルバイトの人にも厳重注意処分が下されたとか。
おそらく、このアルバイトの方も手数料をいくらかもらっていたことでしょう。
もしかしたら、犯罪に加担しているという意識は乏しかったのかもしれませんね。
不法就労を積極的に働いたオーナーが悪いのだが、そうでもしなければ人が足りない状況を放置したいきステ本部の責任も重い気はする。https://t.co/XBjTXofeb6
— No Face (@NoFace99990) 2020年2月16日
いきなりステーキの本社であるペッパーフードサービス社にとっては、企業としてのコンプライアンスを遵守させるためにも、襟を正す必要があり厳重な処分を下すことに。
結局のところ、いきなりステーキ東中野店は自らの首を絞めるような真似をしてしまい、契約打ち切りという悲惨な結末を迎えてしまいました。
たまたま、この店舗のオーナーの遵法精神が足りなかったのがいけなかったのでしょうか?
実は不法就労問題はどこにでも起こっているほど、日本の外食産業は深刻な事態に陥っていることが判明しました!
関連記事:やっぱりステーキ・いきなりステーキの違いは歴然!満足度で明暗が?
いきステの不法就労発覚はどうして起こったのか?【社長のワンマン体質】
現在の飲食店業界は、外国人労働者の不法就労ナシでは運営できないほどの人材難に陥っています。
留学を目的とした場合に許可される学生ビザで、日本に入国した外国人労働者たち。
物価や人件費の安い外国から若い労働力を引っ張ってきて、店員として雇っているわけですね。
かつては中国から大量の労働者たちが入ってきました。
経済の発展にともなって、飲食店やコンビニなどで働く中国人たちの姿は次第に見かけなくなっていきました。
代わりに入って来たのは東南アジアの国々の方です。
今回のいきなりステーキの場合は、バングラデシュ人の学生でした。
覚えることが大変なステーキ店のオペレーションシステムは、人材を育成するにも時間と手間が掛かります。
そのため新人を雇ったとしても即戦力にするまでに、かなりの時間と手間を掛けて教育しなければいけません。
生肉を調理するため、取り扱いを間違えると食中毒になりかねませんので、教える側の責任も重大なんですね。
いきなりステーキは多店舗展開を加速したため、店舗数こそどんどん増えていきました。
経営不振の「いきなり!ステーキ」で外国人不法就労が発覚《27億円赤字企業の現場は…》https://t.co/rpR23YI8rE
徒歩圏内に出店しまくれば、人手も足りなくなる。何を血迷ったのかと思う。米国進出も失敗したし、もうちょっと「サービス」が何たるかを考えればもっとマシなステーキ店になったかも。
— 考える(?)葦🔴 (@thinkingreedefl) 2020年2月16日
ところが、教育の行き届いたスタッフがそろわなかったことから、開店当初のサービス品質を維持できなくなっていったんです。
当初は物珍しさに、足を運んでリピーターになってくれていたお客さんたちも、次第に味やサービス内容が劣化していったいきステを見限るようになったのは、当然の結果。
いきなりステーキの苦戦は、無計画に出店数を増やしていった、一ノ瀬社長のワンマン経営体質こそが招き入れた大失敗の元凶だったのです。
業績悪化後に、矢継ぎ早にその場しのぎの対策を講じたものの、離れていったお客さんたちも思うように戻ってこなくなりました。
そこに追い打ちをかけるように、いきなりステーキ東中野店の不法就労問題まで発覚!
まさに絶体絶命の危機に陥ってしまいました。
いきステが外国人不法就労やってたと言われても、落ち目になると色々掘られるんですねという感想しかない(任意のチェーン店に不法就労の外国人は存在するでしょ)
— たっくまん (@tackman) 2020年2月16日
まとめ
以上、不法就労が発覚したいきなりステーキについてご説明いたしました。
不法就労が発覚した店舗の名前は?
いきなりステーキ東中野店
発覚した店舗はどうなるの?
ペッパーフード社はいきなりステーキ東中野店との業務委託契約を解除
問題の根源は何が原因だったの?
1.労働力不足が原因(外国人労働者に頼らざるを得ない状況)
2.外国人労働者は学生ビザで入国(資格外活動が認められるのは週28時間まで)
3.いきなりステーキは調理スタッフを教育するのにコストが掛かる(熟練スタッフ不足)
4.社長の無計画な大量出店(スタッフ不足+既存店同士の共食い)
日本は安価で美味しいものが食べられる国です。
その代償として飲食業界が抱える違法な雇用問題は、解決される日が来るのでしょうか?
いきなりステーキの場合は、雇用問題に加えて一ノ瀬社長の無計画な出店計画が、フランチャイズ店に多大な負担を掛けていたように思えました。
いきなりステーキ東中野店が陥った不法就労問題は、決して特別なケースではありません。
外食産業だけでなく、外国人の安価な労働力に頼りきっている産業構造こそが問題の本質なのではないでしょうか?
安いモノばかり歓迎する日本人が生んでしまった、いびつな構造が破綻する日が来るのは、そう遠くない未来の出来事かもしれませんね。
安価なサービスに行き過ぎた過剰なおもてなしを望む姿は、日本人として恥じるべきでしょう。
ウアリンは、いきステ不法就労問題を他人事と思わず、今後どのような展開を見せるのか注目していきたいと思います。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。